転職活動で転職エージェントを使いたいんだけどどうやって有効活用すればいいかわからない。。。
本記事では、転職活動を始めたばかりの方に対して、転職エージェントを使う時の注意点や活用方法について解説していきます。個人的な見解が多々ありますが、本質をとらえていると思いますので性悪説の観点で見てみてください。うまく転職エージェントを活用できるようになります。
転職エージェントを活用するときに注意した方がいいポイント5選
転職エージェントを活用する際に注意すべきポイントは以下の通りです。
うまく活用すれば心強い転職エージェントですが、これらのポイントを押さえていないといいカモにされてしまうかもしれません。順番に見ていきましょう!
転職エージェントを活用するとき注意するポイント(1):転職エージェントの面談時間は人生相談の場所ではない
まず気をつけていただきたいのが、転職エージェントとの面談時間は人生相談の場ではないということです。
もう少しわかりやすくいうと、転職するか迷っている状態の人は転職エージェントに登録するにはまだ早い段階だということです。
というのも、転職エージェントは求職者を転職させるためのサービスです。なのでエージェントは求職者を転職させるように動きます。
転職するかどうか迷っていて、、どうしたらよいでしょうか?
それは今すぐに転職するべきです。一緒に頑張っていきましょう!
このようなやり取りが展開されるだけなので、あなたのもやもやは解決されることはありません。
仮に転職活動自体がうまくいったとしても、自分が納得した上で決断を下せないため不幸になってしまう可能性があります。
転職するぞ!と決めた人にとって転職エージェントは非常に有用なサービスとなりますが、まだ転職するかを悩んでいる状態の人は自己分析から徹底して転職するしないを判断するべきかと思います。以下の記事を参考にしてみてください。
転職エージェントを活用するとき注意するポイント(2):転職エージェントは味方ではなく、利用する/されるの関係
2点目に注意してほしいポイントが転職エージェントはあくまでビジネスパートナーだということです。
あなたが転職活動をする目的は、自分の要望が叶えられる企業から内定をもらい人生を豊かにするためだと思います。その転職活動をサポートしてもらうために転職エージェントを活用するのでしょう。
一方で転職エージェントの視点だと、支援している求職者が内定を獲得し、入社決定すれば報酬が得られます。つまり、転職エージェントの目的は支援している求職者に転職してもらうことが目的になります。
一見するとWin-Winの関係に見えますが、求職者(あなた)と転職エージェントの目的に差があることにお気づきでしょうか?要はうまくいけばWin-Winになりますが、転職活動がうまく進まない場合は、転職エージェントのいいなりになってしまい、納得しないまま転職を決めてしまう危険性がはらんでいます。
また、転職エージェントにとってあなたは複数いる求職者の一人にすぎません。つまり、あなたにとっては人生の分かれ道だったとしてもエージェントにとっては顧客の一人なのです。なので受動的にサービスを受けているだけだと求人の紹介ばかりされて面接対策や書類対策はになかなか時間を割いてもらえない可能性もあります。
いい転職エージェントさんに当たればいいですが、大手でもピンキリです。
このような理由から転職エージェントを利用する際は、自分は相手を利用してやるんだと意識して能動的にサービスを活用しましょう。
自分が気に入った求人を見つけてこれに似た求人を紹介してくれ!だったり、書類添削や面接対策を毎回お願いしたりするのがおすすめです。積極的に要望していくと転職エージェントも対応してくれます!
転職エージェントを活用するとき注意するポイント(3):おすすめされる求人ではなく、自分で求人を探す
次に注意してほしいポイントが、求人は基本的に自分で探すという点です。
転職エージェントを活用する最大のメリットは、転職エージェントが持っている求人データベースにアクセスして求人を探せることです。
あらかじめ自分が受けてみたいと考えている業界や職種を決めておいて、求人データベースで検索してみましょう!できれば企業名まで絞り込んでおくとお目当ての求人があるかどうかピンポイントで探すことができます。私がエージェントを活用したときも特定の企業の求人を探してそこから関連求人を紹介してもらえるようにお願いしました。
いい転職エージェントさんに当たれば自分の要望をくみ取ってくれた求人を紹介してもらえるかもしれませんが、それに賭けるのはリスクが伴います。
自分で受けてみたいと思える求人を自分の手で探りあてましょう。探り当てた後は、転職エージェントに似ている求人をピックアップして渡すように要望すれば紹介される求人の質が上がりやすいです。
転職エージェントを活用するとき注意するポイント(4):受ける会社の候補は5-6社程度に抑える(同時に受けるのは2社)
続いて気をつけてもらいたいのが、応募する求人数です。
たとえ話として以下の転職エージェントを利用するとよく見られる光景を使って説明します。
A社とB社が気になるからこれ応募してみようかな!転職エージェントさん、この求人に応募したいです!
承知しました!あれ?2社だけですか?転職活動は新卒の就活と違って書類で落とされることが多いんです。なので、多くの方が20社程度応募して書類が通ったところから面接対策をしていくのが一般的なんですよ。
そうなんですね、、転職活動ってやっぱり難しいんですね。(20社!?そんなに求人票見てられないぞ。。。)
そうなんですよ。大丈夫です。私の方でこの2社に似た求人用意しておきますから1週間くらいで目を通してじゃんじゃん応募しちゃってください!
は、はい、、、見ておきますね(一週間でどんな会社かなんてみれるわけないのでは??)
このように転職エージェント側は一度に20社ほどエントリーを求めてきます。
確率論的に考えれば、書類通過率は一般的に30%ほどなので、面接までいける企業数が実質5-6社にはなります。これは私がおすすめしている受ける企業数と合致していますがプロセスが全然違います。
転職エージェントは求職者に効率よく内定を取ってもらえるように確率論的なアプローチをとります。
なので、多数の求人にエントリーさせてひっかかったところを受けさせて転職させるように仕向けてきます。
しかしながら求職者側からすれば納得して応募していない企業の面接に行かねばならないし、企業研究もおろそかになってしまいます。企業側から見ても志望度の低そうな志望者が面接に来て時間の無駄になります。
つまり、転職エージェントだけが得をする構図になってしまいがちなのです。
これを避けるために、求職者は自分が受けたいと思える求人かつ受かりそうな求人(自分の経歴が何らかの形で活かせそう)をまず5-6社に厳選しましょう。
そのうえで、それぞれの企業のカラーや求人内容に合わせて応募書類を用意するのです。
このような対策をすることで書類選考を突破する確率が高まり、結果として面接も5-6社いけるという格好になります。前者のアプローチと比べてこのアプローチはしっかりと企業分析や応募ポジションの勉強をしたうえで応募するので、面接の通過率も格段に上がり内定を取りやすくなります。
すべての転職エージェントがこんな感じではないですが、担当者によってピンキリなのは事実なので自衛のために応募したいと思える求人以外は応募しなくてOKという認識で進めていきましょう。仮に厳選した5,6社がすべて落ちてしまったのなら志望したい企業はそこまで多くないはずですし、そうなった後に転職エージェントが見せてくれた求人をゆっくり眺めるのでも問題ありません。
また、同時に面接対策できるのは2つが限界だと思うので、5,6社厳選した後は時間をおいてエントリーしましょう。志望度の比較的高いところから順に受けるのがおすすめです。
転職エージェントを活用するとき注意するポイント(5):自分に合わない担当エージェントの場合は変更する
最後の注意するべきポイントは、担当者が合わない場合は担当者の変更を迷わず要望することです。
転職エージェントも人ですからどうしても人間的に合う合わないがあると思います。
なんかこの人合わないな~と感じたら担当者の変更をお願いすることも視野に入れておきましょう。
大手の転職エージェントであればある程度質が担保されているはずですが、それでも当たりはずれはあります。どうせ転職するのであればこの人なら信頼できそうだと思えるエージェントさんとともに転職活動できた方がいいですよね。そのためにも複数のエージェントに登録して比較してみることが有効です。僕が実際に使っておすすめだったエージェントが以下の記事にまとまっているので参考にしてみてください!
転職エージェントのビジネスモデルから紐解くサービスの仕組み
なぜ先ほど挙げたような注意ポイントを抑える必要があるのでしょうか?
これは、転職エージェントのビジネスモデルを紐解くとよくわかります。
つまり、われわれが無料で転職エージェントを活用できるのは、企業が転職エージェントにお金を出しているからであり、そのお金は転職者が企業に入社することによって支払われるのです。
したがって転職エージェント目線で言えば、企業の方が大事なお客様(お金をくれるから)で転職者を多く入社させればさせた分だけ収益を上げることができる。転職者の中でもより年収の高い転職者を優先して転職させた方が売り上げ単価が高い(一般的に年収の35%程度が転職エージェントの取り分)という裏側があるのです。
このように紐解くと、転職エージェントはあくまでビジネスライクな関係でいつでも自分の味方か?といえるかは微妙なのです。逆にこの構造を掴んでいれば本記事の注意ポイントについても腑に落ちる点が多々あると思います。もちろんすべてのエージェントさんがダークサイドなわけではありませんが、業態上数字を追いかけてしまうエージェントがいることも事実だということを理解しましょう。
どのような状態で転職エージェントを利用するべきなのか?
ここまで、転職エージェントの闇の部分について触れすぎたような気もしますが、彼らが敵なのか?といえばそんなことはありません。転職してくれるのであれば、彼らは心強い味方となってくれます。
本ブログでも、自己分析や企業分析が終了したのちに転職エージェントを活用することをおすすめしています。では、どのような状態となっていれば転職エージェントを活用する段階に入ったと判断できるのでしょうか?以下にまとめてみました。
つまり、自己分析を通して転職することでしか自分のありたい姿が叶えられないことを自覚している方や自分が通用する&志望する業界・企業・職種が明確になっている方は転職エージェントを活用する段階に入っています。
このような段階に入るためには、自己分析を徹底するほかありません。
自己分析を通じて、自分のありたい姿を明確にしておけば主体性をもって転職エージェントを活用できるため、先ほど挙げたデメリットがなくなります。自己分析がまだの方はぜひ、以下の記事を参考に実践してみてください!
まとめ:転職エージェントを利用する前に自己分析して最大限有効活用しよう!
いかがでしたでしょうか?
本記事では、転職エージェントを利用する上で注意ポイントを5つ紹介しました。
転職エージェントを利用する際はぜひ気をつけていただきたいポイントです。登録する前に自己分析を徹底し、以下のような状態になっておくことが大切です。
転職エージェントはうまく活用できれば、非常に心強いパートナーとなりますので自己分析が終わった方は以下の記事から実際に転職エージェントに登録してみましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございます。
本記事が少しでも皆様のお役に立てればうれしいです。
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